206064 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ランちゃん健康倶楽部

ランちゃん健康倶楽部

健康ビジネスで成功を手にする方法

米国における将来有望な新興産業を大胆に予測してみせた本書。自動車やパソコンに比肩するほどのインパクトがあり、2010年には1兆ドル(約120兆円)に成長するというその産業は、健康増進ビジネスの「ウェルネス」である。著名なエコノミストであり、起業家であり、お金もうけのノウハウ書のベストセラー作家でもある著者は、本書で「ウェルネス革命」の到来を宣言し、そこで成功を手に入れるためのアドバイスを贈っている。
こうした大胆な予測には、驚きや納得の一方で懐疑的な反応がつきものであるが、著者はそれを想定しながら、ウェルネス産業の中身や普及の根拠を力説している。

それによると、ウェルネス産業とは「疾病ビジネス」などと違い、健康増進や老化の遅延、病気の予防のための製品やサービスを提供するもので、すでにサプリメントやフィットネス・クラブ、健康食レストランなどがあり、今後発展するものとしては「ベジタリアン・バーガー」や「ウェルネス保険」などがあげられるという。さらにそれが「広範囲に普及する産業の5つの特徴」にあてはまること、人口の多いベビー・ブーマー世代が消費の担い手になること、バイオなどのテクノロジーの進化で大きな発展が見込まれることなどを述べている。

また著者は、米国人に多い過体重や病的な肥満、そしてそれに伴う不健康は、「肥満と栄養失調を生みつづける食品産業」と「病気を生み続ける医療業界」がもたらしていると厳しく追及し、米国にウェルネス革命が不可欠であると訴えている。食文化や肥満などの背景事情はやや異なるものの、食の安全への関心が高まっている日本にとって見逃せない指摘も多い。

さらに読者に対して、起業や投資など、さまざまな立場からウェルネス産業に参入するヒントを示している。富を築くには製造ではなく流通にかかわるべき、といった一連のアドバイスは示唆に富んでおり、この点に著者の真骨頂がうかがえる。

予測が的中するかは別にして、ウェルネスという領域を定め、ニーズを掘り起こす本書の視点は鋭く興味深い。新興産業のビジネス・チャンスのとらえ方も勉強になる。(棚上 勉)

訳者 白幡憲之, 2003/03/08
“ウェルネス革命”
 『健康ビジネスで成功を手にする方法』の原著タイトルは、「ウェルネス革命」です。この本は、健康増進を支援し促進するさまざまなビジネスが、これからの社会や経済に“革命”を起こすと予言しています。
その“革命”のきざしが、食品、医療、健康保険、流通などの分野ですでに見られることを、著者は指摘します。健康増進はほとんどすべての方々にかかわる事柄ですから、“ウェルネス革命”は、ほどなく私たちの生活全般に影響をおよぼすことになるでしょう。

 著者のポール・ゼイン・ピルツァーは、これまでに、“SUV(スポーツタイプ多目的車)の世界的流行”、“パソコンの普及”、“インターネット利用の拡大”などを予測し、見事に的中させてきた、著名なエコノミストです。そのかれが、アメリカ経済における新たな一兆ドル産業として、“健康ビジネス”に注目しているわけです。

 本書は、アメリカにおける、食品、医療、生命 保険、流通などの問題点を明らかにしながら、ウェルネス・ビジネスの有望性を取り上げていますが、食への関心の高まりと、医療制度や流通の問題は、日本でも見られます。ビジネスの動向についても、アメリカで起きたことが日本でも起きるという現象がこれまでにも数多くありました。

 この本には、ウェルネスの視点からビジネスを捉ようとされる方々にとって、有益なアイデアが盛り込まれていると思います。

内容(「BOOK」データベースより)
誰にとっても大切な「健康」。ビジネス規模は、120兆円に!健康保険破綻に先手を打ち、巨大市場で利益を手にする方法とは!?ウォルマート創業者サム・ウォルトン絶賛の経済学者が予測する、次のビジネス・チャンス。

内容(「MARC」データベースより)
誰にとっても大切な「健康」。ビジネス規模は120兆円。健康保険破綻に先手を打ち、巨大市場で利益を手にする方法とは? 経営学者が予測する、次のビジネス・チャンス。

出版社からのコメント
健康保険の本人3割負担はビジネスチャンスか?!

アメリカのヘルスケア産業は約1兆5000億ドルの市場をもつ。間違って「ヘルスケア」と呼ばれているけれども、この産業は実のところ、病気をもっている人に対する「疾病」ビジネスなのだ。
この疾病ビジネスを支える健康保険制度が、今まさに日本で崩壊しようとしている。膨張する医療費を止め、国民が健康に暮らすには、本書で紹介する「健康ビジネス」、つまりはウェルネス(健康増進)産業が重要になる。ピンチをチャンスに変え、ウェルネス産業で勝利したいひとにオススメの本。
特にオススメなのは、「ウェルネス保険」。これは、医療費のほか、ウェイト・コントロール、ビタミン、サプリメント、運動など病気予防のための費用もまかなう新しい健康保険プログラムだ。
保険業界の方、このアイデアはいかがでしょう。
厚生労働大臣殿、健康保険を破綻させる前に、ご一読してみては。
英会話みたいに、フィットネスクラブの会費が80%戻ってくる日も近い?!




© Rakuten Group, Inc.